世の中でRe-TWEETが許されるならば、
過去のブログ記事の再投稿も許されよう。
ニューヨークに住んでいた頃、
とあるレコード会社の運営する音楽サイトにて、
NYの音楽事情に関するブログを書いていた。
書き綴った記事もサイトの閉鎖と共に消えてなくなった訳で。
折角なので、当時の錯乱具合を再確認してみよう、
という事で、不定期に[RE-POST]してみます。
2005 11/13
「八王子町娘」
今週末はユーミン祭り。
ユーミン尽くしのユーミン三昧。
「松任谷」は基本的に後夜祭という事にして、
「荒井」に焦点を当てる、
一大ユーミンスペクタクルだ。
ユーミンを甘く見ちゃいけない。
ド派手なコンサートをやるオバちゃんだとか、
春よ、来い来い言っている
冬真っ直中な人だなんて思っていたら
イタい目にあう。
2000年、20世紀の最後の年に
なかなか上がってこないテンションを引きずって、
僕は家に籠ってみてはひたすら数多くのレコードに耳を傾ける事に専念していた。
当時、バッファロー・スプリングフィールドやビーチボーイズに多大な影響を受けていた僕は、
そのうちはっぴいえんどを熱心に聴く様になって、
そこから派生して細野晴臣や大滝詠一に手を染める様になっていった。
特に細野晴臣の多才さ、多彩さ、多芸さの虜になった僕は
彼のレコードを片っ端から集めて、
1970年代のミュージシャン達の系譜を脳内絵図に描いていた。
細野晴臣や大滝詠一の周辺には、
山下達郎や矢野顕子、坂本龍一、大貫妙子といった人達がいて、
はっぴいえんどやティン・パン・アレーという、
当時全盛のえせフォークとは一線を画す、
日本のロックンロールをならしていた磁場に引き寄せられていた。
細野晴臣周辺の偉大な坊ちゃんお嬢ちゃん達の中に、
八王子からやって来たのが荒井由美嬢。
僕にとって、「荒井由美」と言えば、
それはすなわちセカンドアルバム「ミスリム」を意味する。
世代的に「松任谷由実」=ド派手なコンサートオバちゃん、
もしくは呉田軽穂というペンネームで
数々のヒット曲を当時のアイドルに書いていた作曲家、
というイメージしかなかった僕にとって
このアルバムは衝撃的だった。
年をとってからのユーミンの声を聴くと、
小学生の時にカラスに襲われ、
おぞましい鳴き声で威嚇された事を思い出しては
恐怖で震えが止まらなくなるのだけれど、
この「ミスリム」の時分の彼女の声は
まだ瑞々しさに溢れている。
音。
重く引きずる事の無い、
軽やかなサウンドスケープの先に広がる景色は、
もう既にアメリカ西海岸のそれではなく、
日本とアメリカ双方をしっかりと咀嚼した
ある意味非常に未来的な光景であって、
それは細野晴臣や松任谷正隆、シュガーベイブ、鈴木茂、矢野顕子ら
才能と力量のあるバックの支えによって描かれている。
曲。
メチャクチャいい。
この時のユーミン、実に二十歳。
歌詞はシンプルで多くを語らないものの、
一語一語に宿る言霊たるや、
筆舌に尽くしがたい。
特にアルバムの一曲「私のフランソワーズ」。
“レコードでしか聴いた事のない”
“写真でしか見た事のない”
フランソワーズを、
“私の”と言い切る。
ブラウン管の向こう側に映る、
ビデオの中でしか会う事の出来ないAV女優を
自分のものだと言い切るようなそのさまは、
もう既に妄想の神の域に達している。
2000年に聴いたこの「ミスリム」の衝撃は
宇多田ヒカルの「FIRST LOVE」の衝撃を凌駕して
1970年代が生み出したとてつもない才能と
その才能が他の才能と出会い、集い、歌い、
それら全ての連鎖が生み出した音と歴史が
今の時代にも色褪せないという奇跡とその軌跡に思いを馳せては
家に籠ったものである。
何かに追われると逃げたくなるのが人間の心理で、
この頃学校に通っていた僕は、
膨大な量の宿題から逃げてはこんな事を書いていた。
それにしても、ニューヨーク全く関係ないな。
2010/11/14
2010/11/10
LONDON
僕の憧れの街は、ニューヨークでもなく、(もちろんニューハンプシャーでもなく)
パリでもなく、やはりロンドン。
思い返してみれば、
幼少期を香港で過ごし、思春期にエゲレスの音楽に浸っていた事が、
僕をロンドンに駆り立てるのかもしれない。
中学2年の頃、学校で透明の下敷きにそれぞれ好きなミュージシャンのジャケットや
バンド名をトレースするのが流行っていて、
House of PainやLL cool Jのグラフィティを熱心に写し取る大方の生徒を尻目に、
僕と親友はThe BeatlesとTeenage Fanclubのジャケットを書き続けていた。
当時はビートルズ聴いていると、“ダサい”と一蹴されたもので。
まあビートルズはリバプールだし、ティーンエイジはグラスゴーだけど。。。
とにかく、英国に対する僕の淡い憧れは、
“The Streets”の登場によって決定的なものに変わり、
当時の僕の師匠がロンドン帰りの反米主義者だったこともあり、
より強固なものとして固まっていった。
その後、ノーム・チョムスキーに出会い(脳内で)、
僕はあえてアメリカ行きを選ぶことになるのだが、
今もイギリス、特にロンドンに対する憧れは強い。
(今だとSEEDAを経由して。。。)
そんな僕の現在の同僚がロンドン帰りのSくん。
土臭さのする己と違い、
ブリティッシュの、上品な香り漂う男です。
“何かあったら、とりあえず鼻にものを突っ込む”
これもきっとロンドンっ子一流のシニカル・ジョークなのでしょう。
this is my colleague, atsushi, coming bacl from London,
and he love putting something on his noses.
I've never been to London, but maybe those pictures above are what London people tend to do.
パリでもなく、やはりロンドン。
思い返してみれば、
幼少期を香港で過ごし、思春期にエゲレスの音楽に浸っていた事が、
僕をロンドンに駆り立てるのかもしれない。
中学2年の頃、学校で透明の下敷きにそれぞれ好きなミュージシャンのジャケットや
バンド名をトレースするのが流行っていて、
House of PainやLL cool Jのグラフィティを熱心に写し取る大方の生徒を尻目に、
僕と親友はThe BeatlesとTeenage Fanclubのジャケットを書き続けていた。
当時はビートルズ聴いていると、“ダサい”と一蹴されたもので。
まあビートルズはリバプールだし、ティーンエイジはグラスゴーだけど。。。
とにかく、英国に対する僕の淡い憧れは、
“The Streets”の登場によって決定的なものに変わり、
当時の僕の師匠がロンドン帰りの反米主義者だったこともあり、
より強固なものとして固まっていった。
その後、ノーム・チョムスキーに出会い(脳内で)、
僕はあえてアメリカ行きを選ぶことになるのだが、
今もイギリス、特にロンドンに対する憧れは強い。
(今だとSEEDAを経由して。。。)
そんな僕の現在の同僚がロンドン帰りのSくん。
土臭さのする己と違い、
ブリティッシュの、上品な香り漂う男です。
“何かあったら、とりあえず鼻にものを突っ込む”
これもきっとロンドンっ子一流のシニカル・ジョークなのでしょう。
this is my colleague, atsushi, coming bacl from London,
and he love putting something on his noses.
I've never been to London, but maybe those pictures above are what London people tend to do.
2010/11/06
10 ESSENTIALS OF THE WEEK:002
- SUNDAY PEOPLE/SUPERCAR
- False Advertising/Bright Eyes
- 空い赤/100s
- Drop/Pharcyde
- Old That Feeling/Chet Baker
- a woman is a woman/Jean-Luc Godard
- サンクチュアリ/ 史村翔&池上遼一
- RE DESIGN -日常の21世紀-/原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
- Bad Boy/Cannondale
- Standard Chair/Jean Prouve
スーパーカーが自身の第2章のスタートを軽やかに宣言した名曲。
この曲を聴くと憂鬱な日曜日が待ち遠しくなる。
This song is for getting ready for "blue monday."
一時期死ぬ程聴いていた。
最近、昔の曲を掘り返す事が多い。
回顧野郎に成り下がったか。いや、成り上がったのか。
とにかくいつ聴いてもいいものはイイ。
Conor Oberst sings, "fuck my face, fuck my name."
中村一義の言語感覚には心底驚かされる。
驚きを超えて、絶望する。そして、絶望の望を信じる。
the title of the song is "skyish red," instead of saying "red sky."
今聴いても本当にカッコいい。
スパイク・ジョーンズによるPVもサイコー。
西海岸HIP HOPかくあるべし。
I don't think there is anybody who don't see the PV yet...
↓
pharcyde drop pv
チェット・ベイカーは希代のトランペット・プレイヤーだが、
この曲は彼が全曲シンガーとして参加しているアルバム“chet baker sings"より。
こんな声で唄い、トランペット吹く事ができたなら、気にあるアノ子は何て言うんだろう、
と西田敏行ばりに妄想すること間違いなしです。
I like his "my funny valentine," but this song is the best for me.
also, please check the reference below.
↓
Toshiyuki Nishida
仏語だと“une Femme est une femme”、 日本語だと“女は女である”、
対義語は“男はつらいよ”です。
どちらも大好きです。
"lights, camera, action!!"
日本の裏社会を描いた傑作。
15年以上前に書かれた作品だが、今の日本の状況を的確に予測している、
作中の登場人物がよく泣くが、アツい男たちの涙は美しい。
気がついたら読んでる自分も泣いてます。
より涙が見たい人はこちらを。
↓
クライング・フリーマン
japanese manga-noir.
・RE DESIGN -日常の21世紀-/原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
大好きな本。頭がリフレッシュされるとともに、思考に奥行きが出る。
最近、原研哉さんがツイッターで言っていた“鈍さ”の重要性も同じく考えさせられる。
“研ぎ澄ます事”と“鈍る事”。
ふーむ。
this book, by KENYA HARA, gives us the idea about what Japanese perspective for design is (for 21st century.)
我が愛車。
全身黒の出で立ちは、己の内部の映し鏡の様で。
This bike is much better to run in Tokyo than fuckin' cars.
・Standard Chair/Jean Prouve
プルーヴェ先生の家具はやはりいつか欲しい。
その中でも、このスタンダードチェアーのこの配色!
全身黒の出で立ちは、己の内部の映し鏡の様で・・・。
standard is the best!!
2010/10/31
10 ESSENTIALS OF THE WEEK:001
- Baby I'm yours/BREAKBOT
- FLAT LINE/SEEDA
- The Face/Kings of Leon
- 天使たちのシーン/Kenji Ozawa
- Bridge Over Troubled Water/Simon & Garfunkel
- 虫けらどもをひねりつぶせ/Louis Ferdinand Celine
- MASTER KEATON/勝鹿北星・浦沢直樹
- ±0“Hot Water Dispenser”/Naoto Fukasawa
- Flash Vest/West Mountaineering
- チャーハン(大盛)/めし処 こづち
・Baby I'm yours/BREAKBOT
シャレてる!こういう曲はツボだなー。フランスの人に多く見られる気がする。
PV最高!!
If you like "Justice" or "Phoenix," you should definitely check this out!
one of the best songs in 2010. (PV, too.)
・FLAT LINE/SEEDAギネスのBEEFに対する“ANSWER”から、
BOSSにディスる事を諭される様な競演“WISDOM”、
そして新たなSEEDAの新境地がこの曲ではなかろうか。
この、ANSWER~FLAT LINEまでの一連の流れに胸が熱くなる。
He is one of the real Japanese rappers, like "ill bosstino from Tha Blue Herb."
dooooope!!!
・The Face/Kings of Leon
1st以来聴いていなかったが、久々に聞いて衝撃。
“南部のストロークス”なんて言われていたが、
全盛のPearl Jamをも思わせるバンドに変貌していた。
yes, I love this band.
・天使たちのシーン/Kenji Ozawa
久々に聴いたら泣きそうになった。
13分30秒の魔法。
1st album「犬は吠えるがキャラバンは進む」より
saxphone!!
・Bridge Over Troubled Water/Simon & Garfunkel
久々に聴いたら泣いた。
世界最高の“友情ソング”。
ジャケットの2人最高。
It's been a long time since I listened this song when I was a high school student.
This song always reminds me of our youth, which will last forever in a way.
・虫けらどもをひねりつぶせ/Louis Ferdinand Celine
虫けらどもをひねりつぶしたくなります。
On the auther's gravestone, it is written, "Non."
・±0“Hot Water Dispenser”/Naoto Fukasawa
キッチンの壁としっくりやってくれそう。
即ち、欲しい!
This stuff will fit on the corner of a kitchen at my future home.
・Flash Vest/Western Mountaineering
これがあれば、コートは要らない!
即ち、欲しい!!
it will be cool to wear it under the formal jacket.
・MASTER KEATON/勝鹿北星・浦沢直樹
世界で一番好きな漫画。
この漫画を読んで、マスターになる事を決意した。(プロフェッサーではなく、ね。)
アメリカに置いてきてから、数年読んでなかったので、買いなおそうと思う。
one of the best comics in Japan.
I lost those, and I think this is the time to get them again.
・チャーハン(大盛)/めし処 こづち
もうしばらく見たくないくらいお腹いっぱいになる、恵比寿の定食屋の人気メニュー。
This place is like a diner, and they serve a looooooot in one plate.
2010/10/29
home sweet home
久々に部屋の模様替え。
いつもいる環境に変化があると、自分自身にも変化が現れる。
部屋の模様替えをしてから、
便の調子が良くなりました。
I changed the interior of my room.
changing my environment changes my physical/mental condition.
since I remodeled my room, I have had an active bowl movement.

いつもいる環境に変化があると、自分自身にも変化が現れる。
部屋の模様替えをしてから、
便の調子が良くなりました。
I changed the interior of my room.
changing my environment changes my physical/mental condition.
since I remodeled my room, I have had an active bowl movement.
2010/10/23
sensing nature→akiba
ParsonsのAMT(Art Media & Technology)学部長 Sven Travis来日。
僕が在学中に世話になっていた先生と東京で再会出来て、
何だか感慨深い数日間だった。
思考に奥行きを与えてくれる様な、
とても有意義なミーティングの合間に訪ねたexhibitionと街。
「ネイチャー・センス展」
この吉岡徳仁さんのインスタレーション以外にも、
作品のスケールとスペースの壮大さに目が眩み。
「rethinking the Japanese perception of the nature」という副題を
再考させられたしだいです。
他のエキシビションもそうだけど、sensing natureは特に行ってみないと分からない。
お次はアキバへ。
数年ぶりに来たけれど、やっぱり海外から来る皆々さんには異質な場所として目に映るようで、
Svenも「こんな場所は世界中探しても他にないね~。」と呟いていました。
よし、褒め言葉として受け取ろう。
メイドさんに撮影交渉→玉砕 |
![]() |
同僚S氏によるjapanese performance |
![]() |
負けじとSven |
最後になぜかプリクラ撮影。。。
前回プリクラを撮ったのは、
確かアトランタオリンピックの頃だったので、
久しぶりにいい思い出ができました。![]() |
宇宙人の様なsven |
2010/10/16
Y+Y HOUSE -New York-
先日、友人のYosuke君とYuriちゃんに会った。
お二人はNY時代の友人で、
今は中国でデザインのお仕事をしている。

日本にいるとなかなか分からない、
中国での生活の様子、規制の問題や、諸々の認識の違いの話等を聞けて、
とても勉強になった。
因みに、僕はお二人からファッションやインテリアに関して
多大な影響を受けておる訳で、
特にhell's kitchenにあった彼らのアパートは、NYでも一番好きな場所だった。
僕は4年前、このアパートで、己の卒業制作の為、映像を撮影した。
撮影した映像のプレゼンを学内で行った際、このアパートの事を
「何処よりもニューヨークを想わせる場所」と説明して、
そこで唯一、担当の教授が頭を縦に振ったのをよく覚えてます。
お二人はNY時代の友人で、
今は中国でデザインのお仕事をしている。

日本にいるとなかなか分からない、
中国での生活の様子、規制の問題や、諸々の認識の違いの話等を聞けて、
とても勉強になった。
因みに、僕はお二人からファッションやインテリアに関して
多大な影響を受けておる訳で、
特にhell's kitchenにあった彼らのアパートは、NYでも一番好きな場所だった。
僕は4年前、このアパートで、己の卒業制作の為、映像を撮影した。
撮影した映像のプレゼンを学内で行った際、このアパートの事を
「何処よりもニューヨークを想わせる場所」と説明して、
そこで唯一、担当の教授が頭を縦に振ったのをよく覚えてます。
一番好きな人達と一番好きな場所で撮影したその映像を、
今夜久しぶりに観てみよう。
どんな事を感じるんだろう。
感傷に浸るのでなく、何かをまた作りたいと思えれば、それがよいのだが。
YY house is the place I want to visit/stay/shoot again,
and I hope they will re-construct the place like the pictures above in the near future,
somewhere in this world.
登録:
投稿 (Atom)