2011/04/19

[Re-Post]パーソンズ回帰001:パーソンズと卒業生

2008.08.08.
[memories of Parsons The New School for Design: alumni]
学校の話をする時に。
必ず出るのが卒業生の話である。

「誰が出ているんですか?」と。

まぁこれは避けて通れない話で。
避ける必要も無いのですが。

そんな訳で調べてみました、パーソンズの卒業生。

知れたところでトム・フォード、アナ・スイ、ダナ・キャラン、マーク・・・。

この間友人夫婦の結婚式があり、僕はお二人の紹介ビデオを作り、
その映像が披露宴で上映されたのですが、
映像を流す前に司会者の方が「映像を作ってくれたご友人です」と紹介してくれた上に、
「彼はニューヨークのパーソンズに留学されていて、
なんと同校の卒業生であるマーク・ジェイコブスともご親交があるそうで?
」というムチャ振りをしてきたので、
仕方なく「ええ。マークとはルームメイトだったんですが、
いや~、彼の足はホントに臭かったですよ。」と返したところ、披露宴出席者見事にドン引きでした。

まぁ何が言いたいかと言うと、
パーソンズの著名な卒業生というと見事にファッション関係の方ばかりです。
ファッション学部だけが優秀なのか、という話にもなってしまいそうですが。
ただこれは、世間的に名の知れたファッション・デザイナーとグラフィック・デザイナーの
総数自体に差があるわけだから、一概にそうとも言えないわけで。

それ以外に調べた所では、新進気鋭のデザイナー、アレキサンダー・ワン、
映画「冷静と情熱の間」にも出ていた女優ケリー・チャン、ヒルトン姉妹の目立たない方(中退)など、
なかなかバラエティに富んでいます。

さらに、これをパーソンズの母体「ニュー・スクール※」にまで拡げるとスゴイです。
※パーソンズはニュースクールという、8つの私立大学から構成される総合大学の中の1校。2005年までニュースクールの一部だった「アクターズ・スタジオ」からは
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジェームス・ディーン、クリストファー・ウォーケンなど恐ろしい面子。パーソンズと関係ない、と思うなかれ。
映像を学んでいた僕は、課題を製作する際、同じ系列校であるこのアクターズ・スタジオの生徒に
出演募集してもらった事が何度かあります。系列校の生徒同志でのコラボレーションも中々盛んなのです。


数年後には、僕の映像に出演してくれた、あの異常に太った男子が
どこぞのレッド・カーペットを歩いているかもしれないのです。

その他、「Mannes College The New School for Music」という音楽学校からは、
ビル・エヴァンス、そして僕が愛して止まない、バート・バカラック。
若かりしころのバート。

 
僕の人格形成にかなりの影響を及ぼしたであろう彼も今年で80歳。何とも感慨深いです。


そしてそして。「ニュー・スクール」はもともとヨーロッパ移民の為の社会学を学ぶ為の学校として始まったのですが、
約70年前にそこで教鞭を振るっていたのがかのクロード・レヴィ=ストロースです。
今に比べれば若かりしころのクロード

僕の人格形成にかなりの影響を及ぼしたであろう彼も今年で100歳。
いやはや感慨深いです。

※2009年10月30日、101回目の誕生日を目前に他界されました。
 彼と同じ地球上にいれた事が嬉しい。ご冥福をお祈りします。

パーソンズの卒業生を調べていたら、ヒルトン(妹)を通り過ぎ、ニュースクールの卒業生に及び、レヴィ=ストロースに辿り着き、「悲しき熱帯」の218ページを目を開いた。

そんな一日。

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