2011/04/30

[Re-Post]パーソンズ回帰003:パーソンズと音楽

2008.08.18.

僕は当時パーソンズのDesign & Technologyという学部に在籍しておりまして。
名前のとおり、何をやっているのかよく分からない学部なのですが、
実際生徒達も皆やっている事がばらばら。
僕のように卒業制作に映像を作る者もいれば、
ウェブサイトを作る人、クレイアニメーションを作る人、
中にはロボット作る人もいました。

ただ、そんな中でも音楽をやっている人は多かった。
一つ上の学年には、ニューヨークを代表する奇妙奇天烈バンド、
“clap your hands say yeah”のメンバーもおりました。
http://www.clapyourhandssayyeah.com/


同級生にレオというプエルトリコからの留学生がいたのですが、
彼の作る音楽はとてもカッコよかった。
彼はel medioと言うバンドをやっていて、
学業の暇を見つけてはライブをやっていました。
一度ウィリアムズバーグの片隅でのライブを観に行った時、
冒頭にやった曲のリフがくるりの“ロックンロール”と言う曲によく似ていて、
何だかとてもテンションが上がったのを覚えてます。
プエルトリコでも、日本でも、よい音楽を鳴らす者はいるのだな、と。
そしてとてもよく似たリフでもって、僕を高揚させるのだな、と。

ある日の授業前、僕がzazen boysの“crazy days, crazy feeling”という曲を何となくかけていたら、
クラスメート数名が、「カッコいいなー」と呟いたのを僕は聞き逃さなかった。

ニューヨークという街は、色々な国の音楽が流れ、そして溶け込む場所です。

当時の僕はiPodにお気に入りのプレイリストを作り、
※プレイリストのタイトルは“愛しさと切なさと心細さとイヤホンから大音量で流し、よく街を練り歩いていました。

プレイリストに入っていたのは

・「ブルーの構造のブルース」 小沢健二
・「something big」 バート・バカラック
・「perfidia」 サビア・クガート
・「平和に生きる権利」 Soul Flower Union
・「カム・シャイニング」 佐野元春
・「thieves in the night」Black Star
・「bluebeat & ska」 Matumbi
・「ヒタリーを聴きながら」 七尾旅人
・「o leaozinho」 caetano valoso
・「ここにいる」 中村一義
・「遥かなる」 The Groovers
・「ある光」 小沢健二
・「how to go」 くるり

このかなり節操のない、折衷主義的なプレイリストでも、
ニューヨークの街は受け入れてくれます。
街を自分色に染めて歩く事が出来ます。

パーソンズへの通学途中、
僕はこんな風に音楽を聴いて、
まるでニューヨークは自分のものであるような錯覚を積極的に起こし、
ビルと排気と異臭に包まれた美しい街並みに酔いしれ、
自らを奮い立たせ。
日々を過ごしていた。

そんな気がします。

2011/04/27

[Re-Post]パーソンズ回帰002:パーソンズと校舎

2008.08.12.


パーソンズ回帰 その2:パーソンズと校舎


先週、パーソンズの卒業生として、パーソンズ入学希望者の皆さんと座談会をさせて頂いてから
何だかふとした時にパーソンズの事を想い出す今日この頃です。

死なず死なずのうちに年を取った僕は
座談会に来ていた、これから留学を志すキラキラと目の輝く若者達を見て
数年前、留学した頃の自分を思い出して。(当時から既に目は死んでいたものの。)

細かな話はまたいつの日かの機会に取って置き、
パーソンズに合格した僕は、渡米し、ニューヨークに住まい、A列車に乗り、
学校での初めての授業に向かっていた。(唐突に)

緑あふれる校舎、そこに続く銀杏並木。
立ち止まって、並木道に並んだベンチの一つに腰を下ろして息を吸い込むと、木々の香りが体に染み込んで・・・。
そんなキャンパスライフを想像していた僕が目の当たりにしたのは


はい。
緑色すら見当たらず、かつ非常に人工的です。
ニューヨークはマンハッタンのビル群の中にあるパーソンズにキャンパスなどなく、校舎が色々なビルに点在しています。
木々に囲まれたベンチの代わりには、排気ガスをたらふく吸い込む事の出来る色のはげたベンチがポツリと置かれております。


今考えると、この校舎はパーソンズの教育理念をとてもよく象徴しているように思えるのです。

通常の大学は、都心から外れた所にあって(いや都心のど真ん中にあったとしても)キャンパスがあって、
高い塀なんかに囲われていて。
社会と隔離、断絶された場所として存在しているわけです。

パーソンズはむしろ社会と融合し、溶け込んだような校舎。
あるパーソンズのオフィスは普通に企業で埋め尽くされたビルの6階にあったりします。
これは、常に社会を意識し、実践的な教育を施してきたパーソンズという学校の校舎形態として、
非常に理にかなっている。


今になって思うと、
パーソンズの校舎に入っただけで、
半洗脳的に社会との意識付けをさせられる訳で、
何ともスゴい学校だなと感心させられたりします。

そんな学校で僕のキャンパスライフならぬビルディングライフが始まったわけです。


2011/04/23

10 ESSENTIALS OF THE WEEK: 012

A PICTURE OF THE WEEK 
10:23pm, Ino-head Street, Tokyo.
  
10 ESSENTIALS OF THE WEEK
↓           ↓
・company/Rickie Lee Jones
・まほろ駅前多田便利軒/岸田繁
・kamakura/ASH
・4th mini album/BIGBANG
・classic suit/BLACK FLEECE BY BROOKS BROTHERS

・mocc toe blucher oxford/ALDEN
nobled Zip Up Jacket -navy-/TAKAHIROMIYASHITA The SoloIst.
1926-1984 : 権力・知・歴史/ミシェル・フーコー
・タイガー&ドラゴン/TBS
・寄席/浅草演芸ホール


・company/Rickie Lee Jones
悲しいね。美しいね。
会社の歌ではありません。

How beautiful her voice is.


・まほろ駅前多田便利軒/岸田繁
くるりの岸田繁初ソロアルバムはサントラ。
でもくるり新曲もbonus trackでしっかり聴けます。

I often listen to this sound track,
although I won't see the movie itself.


・kamakura/ASH
僕の中での震災復興ソング。

sa-ya-nara-!!


・4th mini album/BIGBANG
先日も“bigbang x 嵐のデザイン戦略について” 
というワークショップをしたが、このアルバムからも
彼らの世界観が溢れ出ている。気がする。

"big bang" versus "storm"

・classic suit/BLACK FLEECE BY BROOKS BROTHERS
ひっそり着ています。そして、フォルムが四角い。
それがカッコよろしい。

wonderful shaped jacket by thom browne.


・mocc toe blucher oxford/ALDEN
これを履きこなせる大人になりたい。

Having a couple of Alden shoes and wearing them as a routine
is my dream.


nobled Zip Up Jacket -navy-/TAKAHIROMIYASHITA The SoloIst.
とってもとってもカッコいいが、
着こなせてる自分を想像出来ない。

for appliciation.


1926-1984 : 権力・知・歴史/ミシェル・フーコー
古本屋で発見&即購入。
フーコーのインタビュー集。
a discussion by Noam Chomsky & Foucault in the documentary,
"Manufacturing Consent" was exciting.


・タイガー&ドラゴン/TBS
宮藤官九郎によろう落語を題材にした秀作ドラマ。
これを観てたら、寄席に行きたくなった。
I recently watch the TV drama about Japanese sit-down comedy.

・寄席/浅草演芸ホール
そんでもって行ってきました、寄席。
そうそうたる出演者の中でも、やはり金髪豚ヤローこと
小朝師匠はスゴかった。

Then I went to the actual Japanese sit-down comedy show.

2011/04/19

[Re-Post]パーソンズ回帰001:パーソンズと卒業生

2008.08.08.
[memories of Parsons The New School for Design: alumni]
学校の話をする時に。
必ず出るのが卒業生の話である。

「誰が出ているんですか?」と。

まぁこれは避けて通れない話で。
避ける必要も無いのですが。

そんな訳で調べてみました、パーソンズの卒業生。

知れたところでトム・フォード、アナ・スイ、ダナ・キャラン、マーク・・・。

この間友人夫婦の結婚式があり、僕はお二人の紹介ビデオを作り、
その映像が披露宴で上映されたのですが、
映像を流す前に司会者の方が「映像を作ってくれたご友人です」と紹介してくれた上に、
「彼はニューヨークのパーソンズに留学されていて、
なんと同校の卒業生であるマーク・ジェイコブスともご親交があるそうで?
」というムチャ振りをしてきたので、
仕方なく「ええ。マークとはルームメイトだったんですが、
いや~、彼の足はホントに臭かったですよ。」と返したところ、披露宴出席者見事にドン引きでした。

まぁ何が言いたいかと言うと、
パーソンズの著名な卒業生というと見事にファッション関係の方ばかりです。
ファッション学部だけが優秀なのか、という話にもなってしまいそうですが。
ただこれは、世間的に名の知れたファッション・デザイナーとグラフィック・デザイナーの
総数自体に差があるわけだから、一概にそうとも言えないわけで。

それ以外に調べた所では、新進気鋭のデザイナー、アレキサンダー・ワン、
映画「冷静と情熱の間」にも出ていた女優ケリー・チャン、ヒルトン姉妹の目立たない方(中退)など、
なかなかバラエティに富んでいます。

さらに、これをパーソンズの母体「ニュー・スクール※」にまで拡げるとスゴイです。
※パーソンズはニュースクールという、8つの私立大学から構成される総合大学の中の1校。2005年までニュースクールの一部だった「アクターズ・スタジオ」からは
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジェームス・ディーン、クリストファー・ウォーケンなど恐ろしい面子。パーソンズと関係ない、と思うなかれ。
映像を学んでいた僕は、課題を製作する際、同じ系列校であるこのアクターズ・スタジオの生徒に
出演募集してもらった事が何度かあります。系列校の生徒同志でのコラボレーションも中々盛んなのです。


数年後には、僕の映像に出演してくれた、あの異常に太った男子が
どこぞのレッド・カーペットを歩いているかもしれないのです。

その他、「Mannes College The New School for Music」という音楽学校からは、
ビル・エヴァンス、そして僕が愛して止まない、バート・バカラック。
若かりしころのバート。

 
僕の人格形成にかなりの影響を及ぼしたであろう彼も今年で80歳。何とも感慨深いです。


そしてそして。「ニュー・スクール」はもともとヨーロッパ移民の為の社会学を学ぶ為の学校として始まったのですが、
約70年前にそこで教鞭を振るっていたのがかのクロード・レヴィ=ストロースです。
今に比べれば若かりしころのクロード

僕の人格形成にかなりの影響を及ぼしたであろう彼も今年で100歳。
いやはや感慨深いです。

※2009年10月30日、101回目の誕生日を目前に他界されました。
 彼と同じ地球上にいれた事が嬉しい。ご冥福をお祈りします。

パーソンズの卒業生を調べていたら、ヒルトン(妹)を通り過ぎ、ニュースクールの卒業生に及び、レヴィ=ストロースに辿り着き、「悲しき熱帯」の218ページを目を開いた。

そんな一日。

2011/04/17

10 ESSENTIALS OF THE WEEK: 011

A PICTURE OF THE WEEK 
04:27pm, Meguro River, Tokyo.
  
10 ESSENTIALS OF THE WEEK
↓           ↓
・s(o)un(d)beams/salyu x salyu
・All Days Are Nights; Song for Lulu/Rufus Wainlight
・Black Sea/XTC
・A Long Vacation 30th edition/大滝詠一
・憧れの地へ/BO GUMBOS
・tote bag/perfecto brand by schott NYC x Stanley & Sons
・GORE-TEX FIELD JACKET /nanamica

・悲しき熱帯/クロード・レヴィ=ストロース
・どら平太/市川崑
・葉桜/JAPAN


・s(o)un(d)beams/salyu x salyu
小山田圭吾との素晴らしい共同制作。
七尾旅人作詞の「レインブーツで踊りましょう」で心も躍る。

this is a great collaboration by a Japanese singer, salyu, and cornelius.




・All Days Are Nights; Song for Lulu/Rufus Wainlight
ピアノと声だけのルーファス。
でも来る。グイングイン来るっ!

How can I read his handwritng?



・Black Sea/XTC

傑作4thアルバム。
変わった音を鳴らすバンドはジャケットの格好も変です。

I'm afraid of using the word, "Black Sea."


・A Long Vacation 30th edition/大滝詠一
小生の心の師匠である山下達郎の師匠、大滝詠一。
即ち、ドラゴンボールで言うところの武泰斗様による傑作アルバム。
このアルバムも、あだち充の諸作の様に、
僕を、妄想の限りを尽くした妄想郷という憧れの地へといざなうのです。

I yearn to have a long vacation at some beach wit this masterpiece.


・憧れの地へ/BO GUMBOS
どんとの声が裏返るたびに、
僕の心は揺さぶられる。

I recently go deeply into the band, "Bo Gumbos."


・tote bag/perfecto brand by schott NYC x Stanley & Sons

SCHOTT NYCのニューレーベル“Perfecto Brand by Schott NYC” と
ブルックリンのエプロン/バッグメーカー“STANLEY&SONS”のコラボレーション。

ピーコートの生地やボタン、ダッフルコートの麻縄や革ジャンの素材などを使って
作られている“洋服によるバッグ”。

両者を愛してやまない僕にとっての奇跡のケミストリーです。

you can find this cool tote at NepenthesNY, although I already got one...


・GORE-TEX FIELD JACKET /nanamica
ラスト1点と言われ、なけなしの金叩いて購入。。
でも来てる。グイングイン来てるっ!

How could I not buying this jacket?


・悲しき熱帯/クロード・レヴィ=ストロース

まずそもそも、タイトルが秀逸。
資本主義社会から生まれた埃の様な存在である自分自身の既成概念をぶち壊す、
“室内旅行書”。

you just need open your eyes and read this, and it is another side of the world.


・どら平太/市川崑
約10年ぶりに、飛行機の中で夢うつつの中鑑賞。
役所広司カッコよ過ぎ。

one of the greatest Japanese samurai drama.


・葉桜/JAPAN
1週間で桜も様変わり。
緑葉が姿を現し始め、グロテスクな容貌に。
チン毛生え始めた中学生を想起させる。

a cherry tree revealing the fresh green leaves reminds me of something.

2011/04/12

J.Crew 2011 AW

This is the pictures from J.Crew 2011 AW presentation.

More than anything, I love their styling.


look 01


look 02


look 03


look 04



look 05


look06



look 07



look 08

 
you can check more looks/details at A Continuous Lean.

2011/04/09

PICTURES FROM NEW YORK: APR 2011

asjg:h;erhu;uyvhuret












-fly casual-