2010/09/28

FALL IN FALL

最近街を歩いていると、何だかノスタルジックな気分になる。
いや、ちょっと違うな。

息を吸うだけで感情が溢れるような。
109つめの煩悩を見つけたような。
そんな気分だ。
いや、ちょっと違うな。

ふと脳裏に浮かんだニューパンプシャーの風景。
落ち葉に溢れた道なき道を。
歩いている。
タバコを吸いながら。

これはあれだ。
初秋のにおいだ。
僕は嗅覚をたよりに記憶を紡いでいる。

秋のそれは、どの季節のそれよりも深く、おぼろげに記憶に残る。

ブルックリンの河っぺりだったり。
ヘニカーのクソ汚いアパートの中、友人が僕のソファで、
ポテトチップスでベタベタになった手を拭いている瞬間だったり。
雨の山手通りだったり。

この季節になって、ニューヨークやニューパンプシャーの
思い出を嗅覚が呼び起こす度に、
あのにおいを嗅ぐ為にアメリカに行ったのだ、と。
それだけでもよかったのだ、と。

そんな風に思う。
そんでもってもう少ししたらニューヨークに発ちます。

I start this blog today,
and I leave tokyo to visit NYC in a couple of hours.

a fragment of my memory